レッチリのフリーが語る、スノーボード事故とバンドの新たな方向性とは

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストのフリーが、アニメーション動画でスノーボード中に負った腕の骨折について語った。(Photo by Rob Ball/WireImage)

─最近のコンサートで『エアロプレイン』が演奏されたので、ファンが興奮していますよね。約20年ぶりなので。このツアーではこういったレアな楽曲がたくさん演奏されるのでしょうか?

そうなると思う。長い間演奏してなかった曲をやるのは楽しいものだよ。ランチを食べている時も、俺はバンドのことを考えていた。いろんな素材や色の層でできている、すごくカラフルで大きな球体みたいなイメージが俺の頭の中にあって、それを惑星みたいに皆で作り続けているんだ。バンドが大きくなるたびに、自分たちがしてきたことを続けつつ、こういった別の要素の層を重ね続けている。こういう巨大な球体に新たな層を積み重ね続けていくのはとても重要なことだと思う。そして、その球体が雪だるまのようにどんとん大きくなって勢いづいてきたら、その中心の本質的な部分を常に思い出す必要があると思うんだ。それが自分たちのスタート地点なわけだから、俺たちがいつも昔の曲を演奏するのは、その曲をずっと生かし続けることで、その曲にさらにパワーを与えるためでもある。 ヒッピーの発言みたいだけど、このことについて俺の考えはこうなんだ。



─レッド・ホット・チリ・ペッパーズが他のバンドよりも長く続いている理由のひとつは、あなたとアンソニーが今でも非常に仲が良いことにあると思います。暇な時も一緒に過ごしていますよね。たいていのバンドはメンバー同士が軽蔑し合っているせいで、すべて台無しになるのだと思うので。

俺たちはいろんな局面を乗り越えてきたけど、あいつのことは本当に大好きだよ。あいつは最高のソウルメイトさ。どう言えばいいのかな? 俺たちの関係は変な心理学の研究みたいで、磁石のN極とS極に似たところがある。反発し合っているのに、地球が存続するためには一緒にいないといけないって感じで。旅みたいな関係でもあるかな。バンドを組む前から、ものすごく強力な関係だった。一緒にいると、いつもトラブルを呼んだり、混乱を引き起こしたり、保守的な人たちを怒らせたりしていたよ。

今日もついさっき、ふたりとも機嫌を損ねて、互いに腹を立ていた時期のことを考えていたんだ。お互い気持ちを傷つけ合うこともあったけど、若い頃は本当にお互いを必要としていたと思う。ふたりともストリート・キッズみたいなものだったから、依存し合っていたね。それから、『ブラック・シュガー』がリリースされた頃、全員が大金を手にして、立派な家に車や洗濯機、乾燥機、豪華なカーペットなんかを買ったりしたけど、その途端、俺たちの生活はバラバラになってしまったんだ。狭いアパートでの同居もやめて、それぞれ別の友達ができた。ふたりの友情に対して怒りや批判する気持ちもたくさんあった。かなり難しい状況だったよ。

今はもっと良い関係になれたけどね。意見が合わない時でさえ、楽しんで落ち着いた気持ちでいられるし、お互いを支え合うこともできている。そうできるようになるまでに時間はかかったけど。

─ふたりで乗り越えてきたあらゆることを考えると、今でもバンドがこれほど順調に続いているのは奇跡的なことですね。

バンドを初めてそろそろ35年になるけど、マジでぶっ飛んだことだよな。俺たちみたいなバカの集まりが人気になって、居座り続けるなんて誰も思わなかっただろう? 俺だって理解に苦しむよ。もちろん、良い感じに歳をとって、思いやりのある人間みたいになりたいけど、俺はただ音楽をやっていって、これからも上達していきたいと強く思っている。そういうエネルギーがあるから、俺たちは常に戻って来てロックを続けることができるのさ。このバンドと一緒にいて、いまだに好奇心を抱けるっていうのは刺激的なことだよね。こういう前に進もうとする勢いを今でも感じることができるし、これから何が起こるのか楽しみだよ。何が起こるのか分からないけど、まだ予想がつかないからこそ、面白いのさ。

─最後の質問になりますが、アトムス・フォー・ピースでまたレコーディングやツアーを行う予定はありますか?

それは分からない。あいつらのことは大好きだよ。連絡を取り合っているし、一緒に演奏をするのも大好きだ。トム(・ヨーク)はレディオヘッドのアルバムを出したばかりで、当然、ツアーの予定もある。俺たちにもこのチリ・ペッパーズのアルバムがあって、ツアーの準備も進めているから、しばらくはお互い本拠地で活動することになるだろうね。

フリーがスノーボードで骨折したエピソードを語る映像は以下。

Translation by Shizuka De Luca

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