レッチリのフリーが語る、スノーボード事故とバンドの新たな方向性とは

─まず、スノーボード中に腕を骨折した件について教えてください。

ああ、あれはクレイジーだったよ。俺はモンタナの高級スキー・リゾートに行って、3日間スノーボードをしていたんだ。人生で最高に楽しい時間を過ごしていたんだけど、このエピソードの笑える部分はこんな感じだった。アンソニー(・キーディス)とスノーボードをしていたら、偶然(メタリカの)ラーズ・ウルリッヒに会ったんだよ。彼はあの近くに家を持っていたから、俺はラーズの子供たちとアンソニーと一緒にスノーボードで山を滑り降りて行った。山を下りながら、笑ったり、大声で叫んだり、わめいたりして最高に楽しかったよ。

メタリカとレッド・ホット・チリ・ペッパーズはマネージャーが同じだから、ティーブレイクの時に俺はラーズにこう言ったんだ。「家から落ちた時のポリアンナのシーンみたいな感じで、この中の誰かが雪の上で無様に横たわっている写真を撮ろうぜ。写真を撮ったら、この中のひとりが足を骨折したって、Qプライム(両バンドのマネージメント会社)をだましてみよう」って。俺たちがそのジョークで大笑いしてから文字通り40秒後、時速50マイルぐらいのスピードで山を滑り降りている時に、俺はひどい転び方をしたんだ。何も見えず、山の平らな場所にぶつかって、ドンって音がした。それで腕が粉々になったのさ。5か所折れ、神経にもかなりひどい損傷を受けて、大きな骨がへし折れたんだ。俺の腕は完全に壊れてしまった。腕の修復のために超大規模で複雑な手術を受けて、6ヶ月ベースを弾くことができなくなった。

─転倒した後、何がありましたか?

救急車で喉にバイコディンの瓶を突っ込まれて、モルヒネの点滴を受けた。モンタナの病院に搬送されたけど、手術をするためにLAに戻ったんだ。きつかったよ。すごくつらくて、苦しい、悲しい経験だったよ。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズがニュー・アルバム『ザ・ゲッタウェイ』からシングル『ダーク・ネセシティーズ』を演奏する、「Red Hot Chili Peppers on AT&T Live at the iHeartRadio Theater L.A.」のプレビュー映像はこちら。


Translation by Shizuka De Luca

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