娘のジェシー・パリス・スミスをフィーチャーした曲が、近日発売予定のサウンドウォーク・コレクティヴの同タイトルのアルバムに収録される。
パティ・スミスが、娘のジェシー・パリス・スミスとステファン・クラスニャンスキ、シモーネ・メルリ、カムラン・サデギの3人からなるサウンドウォーク・コレクティヴというトリオが奏でるアンビエントな曲をバックに、今は亡きシンガー、ニコへのユニークでミステリアスなトリビュートを捧げたのは、2年前のこと。ニコ所有のハーモニウムの音と、かつてザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとコラボした彼女が1988年に病院で亡くなる数時間前、イビサ島で自転車に乗っていて倒れた時に聞いたであろう音をフィーチャーした。そして、ニコの詩を抜粋したスミスの陰鬱なオマージュ『キラー・ロード』が、サウンドウォーク・コレクティヴのアルバム『キラー・ロード』として、2016年9月2日に正式にリリースされる。
4分30秒の曲は、冷ややかな、そよぐ風のような雰囲気に変わる、虫の声のような音で始まる。「キラー・ロードがあなたを待っている」「まるで、夜の闇を指し示す指のように・・・悪いのは誰?」とスミスが言う。そして、新しいサウンド・エフェクトとフィールド・レコーディングが彼女のバックで次第に高まり、彼女はささやく。「私は、あなたと死ぬために来たの」
スミス母娘とサウンドウォーク・コレクティヴは、2014年にフランス語学校のアリアンス・フランセーズで開催された"クロッシング・ザ・ライン"フェスティバルで、この作品を初披露した。アルバム『キラー・ロード』には9曲が収録されており、全曲でニコの詩が使用されている。