レッチリが語る、数年ぶりの再始動裏話:怪我による創作休止期間からプロデューサー変更まで

ニュー・アルバム『ザ・ゲッタウェイ』で果たした、ぬるま湯状態からの脱却について語るレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。(Photo by Steve Keros)

バンドメンバーが語るーどのように怪我や創作休止期間を乗り越え、数年ぶりに最高の楽曲を作り上げたのか。

2015年初め、レッド・ホット・チリ・ペッパーズには明るい未来があるようだった。1年間の作曲作業を終えたバンドは、自慢できるような新曲をたくさん抱えていた。そして、2010年にレッチリに加入したギタリストのジョシュ・クリングホッファーは、今回の曲作りで重要な役割を担い、バンドメンバーと気の置けない関係を築くことができていた。

その後、フロントマンのアンソニー・キーディスとベーシストのフリーは、モンタナ州でのスノーボード旅行に出かけた。「転倒した時、俺たちは時速50マイルぐらいで山を滑り降りていた」とフリーは述べる。「ドンって感じで、すぐに腕が腫れ上がったよ。5か所も骨折して、大きな骨がへし折れたんだ。」

フリーはスノーボードで何とか山を下りて、救急車に搬入された。神経の損傷を修復する大手術を受け、6ヶ月のリハビリにも取り組んだ。彼が楽器での繊細な動きを取り戻すのに悪戦苦闘していたため、アルバムは保留になってしまった。「ひとつの音を弾くだけで腕に激痛が走ったんだ」とフリーは振り返る。「簡単なメロディを弾こうとしても、手が言うことを聞かないんだ。アルバムの作業ができなくなったわけだから、俺のせいで皆の期待を裏切ることになると感じたよ。」

レッチリはこの休止期間を利用し、バンドの創作プロセスの見直しを行った。商業的に残念な結果で終わった2011年のアルバム『アイム・ウィズ・ユー』以降、バンドは徹底的な変革を求めていた。「俺たちはいつもと同じことをやり始めていた」と、フリーはアルバムのセッションについて語る。「俺は始める前から自分たちがやろうとしていることが分かっていた。」

Translation by Shizuka De Luca

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