レディオヘッド、1990年代以降の人気ソング・ベスト10

(Photo by snapshot-photography/ullstein bild via Getty Images)


8位 『House of Cards』

『イン・レインボウズ』珠玉の1曲であるこの曲も、2006年の劇場ツアーで初披露されたものであり、ふたりにとって不安定な状況であることを自覚しつつも、新たな関係へ進もうとするカップルについて歌った曲だ。「君の不安定な関係のことは忘れて/俺のも忘れるから」とヨークは歌う。曲の最後は「君はきっと噂されるだろう/認めたくない、認めたくない」という、かなり希望のない状況で締めくくられている。少なくともひとつの不安定な関係が今にも崩壊しそうな状況といった感じだ。この曲が2012年の『ザ・キング・オブ・リムス』ツアーで披露されたのは数回だけである。

7位 『Bodysnatchers』

1956年制作のSF映画『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』は、エイリアンがカリフォルニアの小さな町を侵略し、町中の人間の身体を奪い、そのクローンを作り出すという話である。トム・ヨークは、『イン・レインボウズ』のキラー・トラックであるこの曲で、彼の周囲の人間に同じようなことが起こっているのではないかと疑っているようである。「君が何を言っているのか全く理解できない/君の口は誰かの手で操作されているみたいだ」と彼は歌う。この曲はモダンロック・ラジオのヒット曲となり、以来、ライヴ・ショーで定期的に演奏されている。

6位 『イディオテック』

2000年10月14日、バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライヴ(SNL)』のホストを務めたのはケイト・ハドソンだった。ジミー・ファロンが「ウィークエンド・アップデート」のコーナーで、映画『ミート・ザ・ペアレンツ』をおちょくり、ウィル・フェレルがコントで大統領候補討論会でのジョージ・W・ブッシュ知事の物まねを披露し、ダレル・ハモンドが大統領任期終了間際のビル・クリントンを演じた。そして、レディオヘッドが40年に及ぶ番組史上において、おそらく最高と言えるパフォーマンスを披露した。アルバム『キッドA』が発売されてからまだ12日しか経っていなかったが、このアルバムはビルボードで驚異的なスマッシュ・ヒットを記録していたにもかかわらず、まだほとんどのアメリカ人に『イディオテック』を聴く準備ができていなかった。ヨークは何かに憑りつかれたかのようにステージ上を動き回り、「氷河期がやって来る/それを火の中に入れろ」といった歌詞を大声で歌った。ヨークがこの曲について語ったことはないが、少なくともテーマの一部は気候変動についてのようだ。この曲はこの16年間、ライヴのセットリストの主軸となっているが、SNLで演奏された時ほど完璧に披露されたことは一度もない。

Translation by Shizuka De Luca

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