アクセル・ローズ、AC/DC代役について語る:「ファンの期待に応えたい」

またアクセルは、重大な責任を負っていることを承知しているようだ。「『バック・イン・ブラック』は、かなり難易度が高いものが多いんだ」アクセルはこう認め、次のように話している。「俺はブライアンに失礼なことをするために、ここにいるんじゃない。彼のヴォーカルの価値を落とすとか、絶対にできない」

アクセルはブライアンを尊敬する気持ちをさらに言葉にした。「彼は素晴らしいシンガーで、それを歌うのはかなり難しいんだ」。そして「俺はファンの期待に応えようとしてるだけなんだ」と続けた。

AC/DCのアンガス・ヤングは、ブライアンの離脱に対する否定的な意見に対して、BBC 6で反論してみせた。アンガスは、ブライアンがツアーから離脱するという決断をする前に、彼と長い時間をかけて話し合ったことを明らかにしている。「彼の本心は、[ツアーを]最後までやり抜きたいっていうものだったんだけど、耳の問題があったから、あの決断をしないといけなかったんだ」。またアンガスは、次のようにも話している。「一番やりたくないのは、物事から逃げ出すことだけど、それで誰かが悲惨な状況に追いやられるのも嫌だよね。聴力を失うとか、他の健康問題とか」

AC/DCとGN’Rの両バンドでツアーをまわるアクセルは、ツアーを楽しみにしているという。しかし同時に、ブライアンの代役という立場であることが、慎重に扱うべき問題であると考えているようだ。

「ハッピーだし楽しみにしてる俺もいる。でも相手の立場になった時に、それを祝うってのは間違ってるんじゃないかって思うんだ」こうアクセルは話す。「俺はそんなことはしない。今回のことは悲しい事態なんだ」

AC/DCのメンバーとアクセルは、ツアーの再開に先駆けてフェイスブックでファンにメッセージを届けている。また4月には、GN’R のコーチェラ・フェスティバルのステージに、AC/DCのアンガスが登場し共演を果たすという出来事もあった。

AC/DCとアクセル・ローズのインタヴューは、BBC 6 Music Breakfastで5月6日午前7時(現地時間)にオンエアされている。

Translation by Miori Aien

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