バーニー・サンダースの政治革命の未来は?

Photo by John Sommers II/Getty Images


過去10年間で最も影響力の強い社会運動のいくつかを率いた若者たちは、サンダースの選挙運動が生み出した勢いに力づけられて、街頭でも議場でも、新たな種類の政治をどう築き上げるかという課題に積極的に取り組んでいる。2008年のオバマの歴史的選挙が生んだ希望が幻滅に終わり、若者はもう、どれほど革新的な候補者であっても言葉を真に受けようとはしなくなっている。サンダースに対し、今回の選挙という枠を超えて一種の不可知論を共有していると感じているリーダーたちでさえ、サンダース、ヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプの誰が大統領になろうとも抗議運動を強める構えだ。

ミレニアル世代の活動家たちはサンダース政権誕生の可能性に興奮していたかもしれないが、地平線上にもっと大胆な目標を見据えている人たちも多い。それは既成政治に代わる「草の根の、草の根による、草の根のための政治」だ。候補者に対する支持とふるい落としからワシントンでの行進にいたるまで、活動家たちは現状に対する人々の怒りを束ね上げ、それを選挙に影響を及ぼす形でぶつける経路を見いだそうとしている。

「運動はさらに強くなり、自分たちの力を真剣に受け止めるようになり始めている」と、環境団体「350.org」の政治活動組織「350 Action」でキャンペーン・コーディネーターを務めるヨン・ジョン・チョーは言う。「彼らは政治的な力を求めている」。この数カ月間、チョーはアイオワ州からニューヨーク州までの選挙集会に足を運んできた。ダイベストメント(化石燃料関連企業からの投資撤退を呼びかける運動)の訓練を受けた者を含む少人数の活動家チームが「バードドッグ(情報の聞き込み役)」として、大統領選の各候補者の集会に参加し、テレビカメラが回る前で厳しい質問をぶつけて返答を迫った。その目的は、メディアの関心を引き寄せ、候補者が避けて通ろうとする論争を呼ぶ問題への見解を公式的な記録に残すことだった。この選挙戦における「350 Action」の勝利には、クリントンが自ら国務長官として推進に協力したキーストーンXLパイプライン計画に対する反対を表明したことと、公有地における石炭・石油・ガスの新規開発の凍結を支持したことが含まれる。

チョーの考えでは、政治家たちに説明責任を履行させることが民主的プロセスの重要部分になる。そして同等に重要なのが、造反する政治家たちを支持することだという。「運動は運動、政党は政党であることは変わらない」と、チョーは言う。「私たちに必要なのは、組織的にも個人的にも多くの人が共感できる分散型の運動政党だ」。彼女は、そのような構造をティーパーティー(茶会)になぞらえる──コーク兄弟の資金提供でもFOXニュースの応援でもなく、900を超える地域支部が町の公会堂や教会の地下室から価値観主導による共和党の変革を導いたという点において。

Translation by Mamoru Nagai

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