悲しみに包まれたミネアポリス:街を挙げてプリンス哀悼した日

また紫色に変えることが可能なミネアポリス中の電灯は、全て紫色の光を放っていた。ミネソタを拠点とする野球チーム 、ミネソタ・ツインズはホーム球場のターゲット・フィールドを紫色のライトで一日中灯し、プリンスの死を偲んだ。またミネアポリスの中心部にあるターゲット(米大型スーパーマーケット) の本社と、街の主な2つの橋も同様に、紫色に点灯された。もしもミネアポリスが信号機の色を紫に変えることができたなら、そうしていただろう。また日没までに、アフリカ系アメリカ人のコミュニティによる地方ラジオ局KMOJは、プリンスの思い出を語るファンの公開討論会の場と化していた。そしてミネアポリスとセントポールのおそらく全てのバーにも、プリンスの思い出話に浸る人々が集まっていた。

午後11時になると、無料の夜通しのパーティがファースト・アベニューで行われた。このパーティは翌日の午前7時まで続き(7はプリンスの特別な数字)、パンケーキ・ディナーで締めくくられた(パンケーキはプリンスの特別な食べ物)。外では、建物内に入りきれない数のファンたちが至る所に列を作って並び、通りは午前3時になっても活気に満ちていた。「『パープル・レイン』の時以来初めて、こんなに人が集まったわ」と大声で叫ぶ中年女性の姿もあった。プリンスはかつて、パーティは永遠に続くものでないと言っていた。ファースト・アベニューの外にいた人々は、それが間違いだということを敬意を持って証明しようと心に決めているようだった。

Translation by Miori Aien

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