悲しみに包まれたミネアポリス:街を挙げてプリンス哀悼した日

街が誇る唯一無二のヒーローの死を嘆き悲しむミネアポリスでは、プリンスにまつわる話をあちこちで耳にすることができた。ある冬の夜に、郊外で車のガソリンを給油していた際に、ミネアポリスに本拠地を置くNFLのチーム 、ミネソタ・バイキングスのパーカーを着たプリンスに「やあ、プリンス」と話しかけると、会釈してくれたという思い出を回想するファンや、ファースト・アベニューにエスコートされるプリンスが、興奮気味の背が高くガタイが良い若者の側を歩き去る姿を見たと話すファンもいた。


Photograph by David Bowman
 
その中で一際大きな声をあげていたのは、モンテシア・スミスという名前の女性だった。彼女はファースト・アベニューの目立つ場所に、プリンスの名前を紫色で刻印した、現在の星形よりも大きな金色の星形を作ってもらうための署名活動をしていると、一定の間隔でアナウンスしていた。「私たちが彼を一番最初に愛したの」と彼女は話してくれた。そして「彼をふさわしい場所に掲げましょう?色付きで」と通り過ぎる全ての人に、無線綴じのノートへの署名を求めていた。

Translation by Miori Aien

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