第6位『リトル・レッド・コルヴェット』
80年代の最高のポップ・ソングのように、プリンスも次々と相手を変える女性を車に例えている。『小さな赤いコルヴェット』は、それまで見たことのないような素晴らしいお尻をしていたのかもしれないが、彼女はポケットいっぱいにコンドームを詰め込み、前の男たちの長いネームリストを持っていた。甘味なシンセサイザーが流れ、プリンスは彼女に速度を落とし、もっと確かなものを人生に見出すよう勇気づける。
第5位『1999』
1999年のようにパーティしようと歌うこの曲は1982年に発表されたが、タイトルにちなんで1999年に再リリースされた。時計の針が西暦2000年に刻々と近づく恐怖が歌われている。曲のコンセプトは脅迫的だが、トーンや歌詞の内容はアップビートで、快楽におぼれながらも最後になるかもしれない瞬間を悔いのないように生きようと皆を励ましている。
第4位『サイン・オブ・ザ・タイムズ』
内省的な『サイン・オブ・ザ・タイム』で語られた苦悩の多くは現代にも通じるが、プリンスが曲中で指摘したのは、80年代中頃から終わりにかけて蔓延していた問題だ。プリンスは、過去のシングルよりも繊細なファンクに乗せて麻薬の乱用やエイズ、ギャング抗争、貧困について正確に、そして共感を込めて歌った。プリンスの物語の伝え方は常に人の心を引き付ける。