ロックの殿堂入りを果たしたN.W.A、メンバーの受賞スピーチ全文


俺がスタートしたばかりの頃から、俺を信じ、俺の才能に賭けてくれた男がいる。俺たちはスタジオで数えきれないほどの衝突を経験したが、優れた音楽を作りたいという気持ちの強さはどちらも同じだった。その男の名はイージー・Eだ。みんな、天国にいるヤツに向けて声援を送ってやってくれ。またこの場で、エリック・ライトにも感謝の気持ちを表したい。彼なしでは、N.W.Aがロックの殿堂入りを果たすなんていうことは決して実現し得なかったからだ。





また、俺がこれまでにコラボレートしたすべてのアーティストたちにも感謝の気持ちを捧げたい。彼らは俺にとっての守護天使のようなものだ。敢えて名前は挙げない、数が多すぎるからな。だがお前のことだと分かっているはずだ。俺は自分が生み出してきたトラックを心の底から誇りに思っている。だがそれを輝かせてくれたのは、最高のラッパーとヴォーカリストたちだ。





そして何よりも、ここにいるアイス・キューブ、MCレン、DJイェラに感謝したい。彼らとは多くの時間を共にし、一生の思い出をいくつも作り上げてきた。また厄介な法律面でずっと俺の面倒を見てくれたチームにも感謝する。どこにいるのか知らないが、ハワード・キングとピーター・パターノ、俺につきまとう蛇どもを追っ払ってくれてありがとう。アシュリー・パーマーにも感謝する。





N.W.Aのブリクストン・アカデミー公演でのイージー・E (1991年 ロンドン) (Photo by: PYMCA/UIG via Getty Images)





長々と話すつもりはないが、俺の人生において、進むべき道を示してくれたすべての人々に感謝したい。俺にとってこの世で最もパワフルな存在、それは俺の母親だ。俺がコンプトンのストリートに飲み込まれてしまうことなく、自分の道を進み続けることができたのは彼女のおかげだ。あとジミー・アイオヴィン、彼は文字どおり俺の人生を変えてくれた。彼と出会わなければ、俺は今とは大きく違う人生を歩んでいたはずだ。そして、俺の人生を救ってくれた最愛の女性、妻のニコールに最大限の感謝を捧げたい。彼女がいなければ、俺がこの舞台に立つことは決してなかった。本当にありがとう、君を心の底から愛している。





最後に、N.W.Aのロックの殿堂入りに尽力してくれたすべての人々に感謝の気持ちを表したい。長年の夢を叶えることができて、大きな喜びと身に余る光栄を感じている。本当にありがとう。


Translation by Masaaki Yoshida

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