デイヴ・グロール、騒音規制を受けた10代のメタル・バンドを擁護する公開書簡を議会へ提出

騒音規制のせいで練習できずにいる、英コーンワルで暮らす10代のメタル・バンド、ブラック・リーヴス・オブ・エンヴィのために公開書簡を書いたデイヴ・グロール。(Photo by Mike Windle/Getty)

「プライベートな練習場所の音量に関する規制について再検討をお願いします」とデイヴ・グロールが綴った

どうやらイングランド・コーンワルでは音量に上限があるらしい。プリマス・ヘラルド紙の報道によると、コーンワルに住み、家族のガレージで練習を行う10代のヘヴィメタル・バンド、ブラック・リーヴス・オブ・エンヴィは音量を下げるよう要求されたという。そこで、バンドはデイヴ・グロールに支援を依頼する手紙を書き、ロック界の神様に訴えかけた。フー・ファイターズのフロントマンはこの訴えに応じ、英コーンワル州議会宛てに公開書簡を送った。

コーンワル州議会は、音量を30~40デシベル以下に抑えるようバンドに求めた。この騒音規制は冷蔵庫の運転音や食器洗い機の運転音に相当するもので、バンドはこんな音量では稽古が実質的に不可能なため3ヶ月間練習できずにいると、メンバーの父親のひとりがプリマス・ヘラルド紙に語った。グロールはフー・ファイターズのウェブサイトにも掲載された書簡の中で「バンドに課された現在の騒音制限内で彼らが活動するのは困難である」と、コーンワル州議会に対して説明している。

彼は自分自身がガレージで音楽を始めたことや、そのことが彼の青春の指針となり、難しい時期を乗り越える助けになったことに触れ、音楽の大義も主張した。「音楽は健全な娯楽であるのはもちろん、子供たちにとって貴重な創造力の表現手段であり、子供の感情や社会性の発達に不可欠なコミュニティ意識を育むものでもあります」と綴った。

Translation by Shizuka De Luca

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