U2のエッジが語る、「理想」を形にした初のシグネチャーモデル誕生秘話

U2のエッジが語る、シグネチャーモデルのストラトキャスターとデラックスアンプの誕生秘話(Photo by Larry Marano/Getty Images)


ー最初に手にしたギターはやはりストラトだったのでしょうか?

そうだね。安っぽい日本製の模倣品じゃないよ(笑)正真正銘、本物のストラトキャスターを選んだんだ。

ーそれはいつのことですか?

1979年頃じゃないかな。当時兄と一緒にバンドを組んでたから、バンドで使うものは共同で購入していたんだ。いつも自宅で練習していたから、ギターとアンプを購入することは自然な選択肢だった。ギターは70年代に作られたと思しきサンバーストのストラトキャスターだった。U2としての最初のギグは他のバンドの前座だったんだけど、ステージではそのギターを使ったよ。兄が大学に進学するタイミングで、そのバンドは解散することになったんだけど、その時に俺がアンプを、兄がギターを所有する形になったんだ。兄は今でもそのストラトを持っているよ。

ーストラトを選んだ理由は何だったのでしょうか?

俺がロリー・ギャラガーの大ファンだったことは理由の一つだね。彼もアイルランド出身で、当時最もユニークなギタリストの1人だった。ライブにも何度か足を運んだんだけど、とにかく彼のスタイルとギターのサウンドが大好きだった。それで俺もストラトが欲しいって思ったんだ。

ーギブソンのエクスプローラーも初期の頃から使い続けていますよね。

当時のバンドの音楽性、そして俺自身のソングライティングとギタープレイは、ストラトとは違った音色を求めていたんだ。結果的にU2のファーストアルバムではエクスプローラーを使うことになった。でもやっぱりすぐにストラトの音が恋しくなってね。だからレコード契約のお金が入ってきた時に、すぐに黒のストラトを買ったんだ。そのギターは今でも持ってるよ。

ー1973年製のストラトキャスターですね。それは通常の量産モデルですか?

いくつか変わった点があるよ。ブリッジにフェンダーのスタンダードのものじゃなくて、より豊かなレゾナンスを生み出すブラス製のものが採用されてるんだ。サステインの長さと中域の豊かなトーンがその特徴だね。あとピックアップはディマジオ製のものに変更している。アンプはフェンダーのもの以外に、ギターのトーンを際立たせるブライトなヴォックスのアンプも使っているよ。

Translation by Masaaki Yoshida

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