キース・リチャーズのワイルド伝説19選(後編)

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 "キース"・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンンド(1967)

Photo: Andrew Maclear/Hulton Archive/Getty Images

リチャーズは『ライフ』で、1967年と68年には幻覚体験の実験に相当のめり込んでいたと語っている。リチャーズには、唯一無二の特別なLSD体験があるという。ある日、ジョン・レノンと待ち合わせをし、リチャーズが呼ぶところの"クスリ満タンのロード・トリップ"に出かけた。2人は2、3日かけて英国のトーキーやライム・リージスといった町まで行った。後にミック・ジャガーの弟、クリス・ジャガーと結婚することになるカリ・アン・モーラーの記憶にかなり頼ってはいるが、リチャーズは同じところを何度も回り(運転手がいたかどうかは定かではない)、ようやくレノンのカントリー・ハウスにたどり着き、「(レノンの妻の)シンシアに挨拶をした」と思い出を語った。その後何年も経ち、レノンとリチャーズがニューヨークで再会した時、「あの旅で一体何が起きたんだ?」とレノンはキースに聞いた。


木から落ちるキース(2006)

Photo: Phil Walter/Getty Images

ビガー・バン・ツアーの合間の休暇で、リチャーズは数人の仲間とフィジーの個人所有の島を訪れていた。ある日の午後、ロン・ウッドと水泳をした後、リチャーズは7フィート程の高さの木に登り、「節だらけの低木の、ほぼ水平な枝」に座っていた。昼食を食べに木から飛び降りようとしたところ、足を滑らせて木の幹に頭を打ってしまった。その後何日も深刻な痛みはなかったが、船に乗った時、目がくらむような頭痛に襲われた。その夜、寝ている間に2度の発作に襲われ、妻のパティがひどく動揺して救急に連絡した。リチャーズはつらい4時間のフライトに耐え、ニュージーランドのオークランドに運び込まれ、脳外科のアンドリュー・ロウ医師の手術を受けた。「最高の気分で目が覚めた」とリチャーズ。「で、いつ始めるの?」と医師に尋ねると、「全て終わりましたよ」という答えだった。リチャーズは、6週間後にはロウ医師(キースは「ヘッドマン」と呼んでいる)を伴ってステージに立っていた。

Translation by Rolling Stone Japan

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