─コーチェラでは、ガンズ・アンド・ローゼズと同じ夜にプレイ予定ですが、彼らのライヴを観るご予定は。
もちろんだ。どんなふうになるか、すごく興味がある。彼らが一緒にいるのを見るってだけで、すごいだろ。ガンズ・アンド・ローゼズは当時、本当に最高だった。俺はスラッシュのスタイルが好きだった。多くの優れたバンド同様、すぐに解散しちまったけどな。
─再結成といえば昨年、新たなツアーをすべく、亡くなったイージー・EをのぞいたN.W.A.(アイス・キューブ、ドクター・ドレー、MCレン、DJイェラ)のメンバーが集結しているという噂がありました。状況はどうですか? 実際に進行中だったりしますか?
俺も状況はよくわからない。『ストレイト・アウタ・コンプトン』を作るのが大変で、俺たちはそっちにかなり注力しなければならなかった。言うは易く行うは難しだ。俺自身は、すぐにでも俺たちが結集したところを見てもらいたいと思ってるが、ドレーとレン、イェラ次第だ。
─97年のデヴィッド・ボウイの作品『アイム・アフレイド・オブ・アメリカンズ』をリミックスされていますが。
彼は真の革新者だ。彼の曲には目を見張るものがある。初めてラジオで『フェイム』を聴いた時のことを覚えてるよ。俺は彼のことを黒人だと思ったんだ。すげえファンキーだったからな!
─昨年公開かつ、ご自分が関わっていないもので、お気に入りの映画って何ですか?
『スポットライト 世紀のスクープ』が好きだ。ボストンの内部事情がよく描かれている。『レヴェナント:蘇えりし者』も気に入っているよ。だけど俺にはちょっと長すぎだな。
─『ストレイト・アウタ・コンプトン』のおかげで、91年の事件(キューブがN.W.A.脱退後、ジャーナリストのディー・バーンズと行ったインタヴューをめぐって、ドクター・ドレーがバーンズに暴行)がまたも話題となりました。当時その出来事をどう思ってましたか。
ディーには悪いことをしたと思っているよ。もちろん、ドレーには激怒した。彼にはそれほど同情しなかったね。
─では、どうしてその事件を映画に入れなかったのですか。事件が省かれていることにがっかりした人も多くいましたが。
じゃあ、自分でN.W.A.の映画を作れってんだ。それなら好きなものを入れられるだろ。
─映画では、若い頃のあなたに扮したご子息オシェイ・ジャクソン・Jrが素晴らしい芝居を披露しています。役を演じる彼を見てどうでした?
息子がやるべきことをやり、忙しくしているのを見るのはとても晴れがましい気分だ。俺は、Jrがやれることがわかっていた。父親としては、本当に楽しいよ。
─かつてのあなたと同じ、ジェリーカール(カールした髪をのばした髪型)にした彼はとてもクールでした。またあの髪型に戻ろうと思わせられたり?
う〜ん、ないね(笑)。君があの髪型になるのは止めはしないけどな。