ロード、英ブリット・アワードでボウイ追悼パフォーマンスを披露

(Photo: Samir Hussein/Getty)

19歳の歌姫ロードが、ボウイのラスト・ツアーのバンド・メンバーと共演し『Life on Mars?』をパフォーマンスを披露!



2月24日(現地時間)に開催された、英国のグラミー賞とも言える「ブリット・アワード2016」で、ロードがデヴィッド・ボウイの追悼パフォーマンスを披露し、会場を感動の渦に巻き込んだ。授賞式ではボウイの親友であった俳優のゲイリー・オールドマンが来場者の心を打つスピーチを行い、ロードを「音楽界の未来」と紹介し、追悼パフォーマンスへと繋げた。


同パフォーマンスは『スペース・オディティ』一節が流れ、誰もいないステージにスポットライトが当たるという演出で始まった。そこにボウイのベーシストとして20年勤めたゲイル・アン・ドロシー、ピアノのマイク・ガーソン、ドラムのスターリング・キャンベル、キーボードのキャサリン・ラッセル、ギターのアール・スリックとジェリー・レオナルドという、2003年のラスト・ツアーのバンド・メンバーが現れ、ボウイの映像をバックに名曲メドレーを演奏した。

そしてステージに加わったロードが、赤色に染まったステージで『Life on Mars?』のカヴァーをボウイへと捧げた。歌い終えた後、胸に手を当てて立つ若き歌姫に、会場はスタンディング・オベーションで応えた。

ロードはデヴィッド・ボウイの訃報が発表された当日、Facebookの投稿で、ボウイを「ヒーロー」と呼び、また2013年に女優のティルダ・スウィントンの功績を称えるイベントでボウイに初めて会ったエピソードを綴っていた。「あの夜、私の中で何かが変わりました。穏やかな気持ちが広がって、自信を持てた私がいたのです」彼女は、その夜を振り返っている。「あの一瞬の時間に、あの場所にピッタリなグレーのスーツを着たロックンロールな異星人が、私を人生の新たなステージへと導いてくれたと思っています」

授賞式ではロードの追悼パフォーマンスに先立って、歌手のアニー・レノックスもボウイの偉大さ、そして彼が音楽と文化に与えた影響について、追悼スピーチを行っている。この夜ブリット・アイコン賞を受賞したボウイの代理人として、彼女とゲイリー・オールドマンが賞を受け取った。「私にとって、ボウイの名前を過去の話として出すことは、不可能に近いことなのです。アーティストとして彼が表現してきたことは、すべてこれからもずっと生き続け、存在し続けるでしょう」とボウイを偲んだ。

Translation by Miori Aien

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