ボウイの盟友ギタリストが思い出を語る「あんなに好奇心の強い人はいなかった」

デヴィッド・ボウイとカルロス・アロマー(Photo: Paul Natkin/Getty Images)

「彼はとても親しみやすい男だったよ。機嫌が良くてね。」――『ヤング・アメリカン』『ロウ』の裏方が語る。

カルロス・アロマーは16歳の頃からプロのギタリストとして活動をおこない、人格形成期にはジェームス・ブラウン、チャック・ベリー、ルーサー・ヴァンドロスなどのバックミュージシャンを務めてきた。アロマーがデヴィッド・ボウイと出会ったのは70年代中盤のこと、ファンク、ソウルの色が濃い1975年の作品『ヤング・アメリカン』の録音に、ボウイがアロマーを起用したのだった。これをきっかけにアロマーは、ベルリン3部作から2000年代初期のアルバムまで、ボウイの音楽人脈に欠かせない基盤の1人となった。

アロマーはその後も、ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、イギー・ポップ、アリシア・キーズなど多数のミュージシャンのアルバムで演奏を続けてきた。彼はまた、スティーヴンス・インスティチュート・オブ・テクノロジーのサウンド・シンセシス・リサーチセンターの創設者兼ディレクターでもある。このポストについて彼は、ボウイの実験的なアルバム『ロウ』『ロジャー』で仕事をしたせいだと語る。「ボウイ、そしていまだにバリバリのロッカー達との出会いのおかげなんだ」と彼は語る。「なぜかって? 他の選択肢なんてないんだよ」。ボウイ逝去のニュースもまだ生々しいなか、このギタリストが生涯で最も重要だったコラボレーションについて振り返る。

Translation by Kuniaki Takahashi

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