オノ・ヨーコが語る、ボウイとの思い出、ジョンとのエピソード

最新インタヴューでジョン・レノンとの生活や、彼女の平和活動について話すオノ・ヨーコ (イラスト by Michael Summers)

オノ・ヨーコが、子供の頃に好きだった本、ボウイのこと、健康法、ジョンと出会ったときのことなどを徒然に語ってくれた。

2015年に亡き夫の生誕75周年を祝う追悼イベントを開催したオノ・ヨーコは、現在制作活動に精力を注いでいる。2007年にリリース作品の続編的なリミックス・アルバム『Yes, I’m a Witch Too』を発表したことを考えると、彼女は現在、過去の作品の再解釈に取り組んでいると言うべきなのかもしれない。ローリングストーン誌は、そんな83歳となったアーティスト、オノ・ヨーコに、好きな音楽、お気に入りの本、さらには彼女がアドバイスを嫌う理由についてインタヴューを行った。

ーあなたのヒーローは?

簡単な質問ね。夫のジョン・レノンよ。私に耐えてくれたのは彼だけなの。男性が女性の考えていることを理解するのって難しいことでしょ。大概の男の人は、聞く耳さえ持たないんだから。その点、彼はかなり先進的な考えを持った人だったわね。文句ひとつ言わずに、すぐさまフェミニズムに興味を持ったの。私に「フェミニストのグループを見つけてくれる?」なんて聞いてきたりしてね。今でも私は、男の人が「フェミニストになろう」と、言うなんてことないと思うの。

ー好きな都市はありますか?

訪れた都市は全部大好きだけど、リヴァプールは素敵なところね。ジョンと一緒に立ち寄って、親戚に会いに行ったりしたわ。あの街の人って、とっても精神が強いの。特に女性がそうね。私はあの人たちが労働者階級だとは思ってないわ。それに、私からそんなレッテルを貼られたくないはず。でもね、あの街に住んでる人って、労働者階級の精神、強さ、知識を兼ね備えてるのよ。

ー今でも心を揺さぶられる音楽は、どういったものですか?

インド音楽は本当に素晴らしいわ。ジプシー音楽も素敵。それに中東の音楽はどれも影響力があるわ。ジョンと私は、いろいろな国のフォークソングが大好きだったの。ほら、リズムとハーモニーがとってもとっても独特でしょ。なんて言ったら良いか分からないけど、『ビー・パップ・ア・ルーラ(原題:Be-Bop-a-Lula)』とかそうよね。

ージョンはソーシャルメディアに、どう対応していたと思います?

ジョンはソーシャル・メディアみたいなものが広まることに、感付いてたみたいなの。彼は実際に使っていたから。誰かが気に入らないことを言ったら、彼って「それは真実じゃない!」って手紙を送ってたのよ。そんなやり取りを絶対に疎かにする人じゃなかったわ。

Translation by Miori Aien

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