テレビ放映しなかった「グラミー賞」舞台裏8つのエピソード

時は彼女に味方しなかった!生放送の悲惨なエピソード

Photo: Kevork Djansezian/Getty

最優秀楽曲賞といった主要部門の受賞者でさえ、名前が呼ばれたその瞬間も刻一刻と時は流れていることを忘れてはならない。ソングライターのエド・シーランとエイミー・ワッジは、受賞が発表されるとすぐにステージに上がり、シーランはノミネートの度にLAまで来てくれた両親への感謝など、簡潔にスピーチを行った。次にワッジが感謝の言葉を述べようと胸に手を当て、シーランは嬉しそうに彼女にマイクを渡した。ところがワッジが手にしたマイクは切られ、彼女のスピーチは一言も聞き取れないまま、大画面に故グレン・フライの過去のインタビュー映像が映し出され、イーグルスの『テイク・イット・イージー』の演奏が始まった。アメリカ中が耳にしたどよめきは、アリーナ内で最も大きく響き渡った。

Translation by Aki Urushihara

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