ロッド・スチュワート フェイセズ再結成、70歳で見つけた幸福

数日後、スティフェルは彼の考えを確認するために電話してきた。「僕はこの12年間、自分の人生をフェイセズを再結成させて演奏させることに捧げてきた」と彼は言う。「ロンは、時々、言いたいことを考える前に喋ってしまう。本当の問題は金だったんじゃない。スケジュールだったんだ。ロニーは、小さなバンドでプレイしていて、結構な数のツアーをやっているんだ。18ヶ月後には連中をショーに集めたいと思っているんだ」。

サリーでのリユニオンのセットは、イギリス式の大規模なバンドだったが、ウッドとスチュワートがフロントとセンターでプレイし、ケニー・ジョーンズがドラムに座った。それでもほとんどフェイセズのサウンドだった。がんになる心配はあっても、このギタリストがその夜ずっと煙草をくわえたままでいるのは止められなかった。ウッドが禁酒生活に入ってから、集まってプレイするのは初めてだったから、スチュワートは一晩中からかっていた。「ロニー、飲みたいんだろ?」。すると彼は「ちょっと待てよ。お前ももう飲んでないじゃないか。だったらお茶にする?」と返していた。

Translation by Kise Imai

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