『ブラックスター』のキーボーディストが語る制作裏話

Photo by Deneka Peniston


話を戻しましょう。今回のプロジェクトは、あなたのキャリアにとってもハイライトになったのではないですか?

そうだね。これまでの頂点だ。こんなにたくさんの取材を受けたこともないしね。ローリングストーン誌と関わるのも初めてだし、そもそもジャズ以外の媒体と関わったこともないからね。ある意味、これほど名誉なことはない。これまで僕は、有名ではないものの、素晴らしいミュージシャンたちと仕事をしてきた。それももちろん名誉なことなんだけど、今回は特別なハイライトになった。

ートニーは、このプロジェクトにはあなたが欠かせない存在だったと話していました。

やっている最中には気がつかなかったのだけれど、プロデューサーとしてのトニーのスタジオでの存在感には影響を受けた。僕は2015年に2枚のアルバムをプロデュースした。1つは今週発売になったニューヨーク・ジプシー・オールスターズのアルバムだ。プロデューサーとしてスタジオにいる間、頭からトニーが離れないんだ。彼がいつも頭の中にいて、無意識のうちに彼のやり方が基準になってしまう。つい「この状況でトニーならどうしただろう」と考えてしまうんだ。全くすごいプロデューサーだよ。

ー最後になりましたが、ファンはこのアルバムをとても気に入るだろうし、ショックや驚きを与えることになるかと思います。

今回はいい音楽と関わることができて本当に幸せだよ。僕にはそれが大切なことなんだ。あまり好きではない音楽だったり、あまり乗れない別のビッグネーム・アーティストから声がかかることだってあり得ただろう。だから今回は実にハッピーだし、バンドのみんなもそう思っているんだよ。このアルバムでは、どういうわけかうまく配役がはまったというところかな。

ローリングストーン誌WEB2015年12月4日掲載

Translation by Kuniaki Takahashi

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