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グリーン・デイからマイリーまで、前に進むためのベストソング

卒業シーズンではたいてい「威風堂々」が流されるが、こういう積み重ねられた古臭い伝統は、ポップなヒット曲によって打ち破られることがある。ローリングストーン誌が選んだ、過去20年間の卒業ソング・ベスト20曲を紹介しよう。


マイリー・サイラス「ザ・クライム」

この春、卒業するうちの大半がマイリー・サイラスと一緒に育ってきたことだろう。彼女がハンナ・モンタナを演じた日々から、反抗的な腰振りダンスをする時代、そして大人になりジョーン・ジェットらとともにバックヤード・セッションを相次いで実施する時期までの彼女の変遷過程を見てきたはずだ。『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』初の映画版のサウンドトラックである、この2009年のカントリーポップ・バラードは、アップダウンのある曲調でハンナのファン層をはるかに超えて共感を得た。「この曲はあらゆる種類のラジオ局で流された」と、サイラスは2010年のインタヴューで述べた。「私はあらゆる人に会った。3歳の子供にも会ったし、30歳の人や80歳の人にも会った。様々なファンを得たわ」。


ニッケルバック「フォトグラフ」

ニッケルバックの2005年の大ヒットアルバム『オール・ザ・ライト・リーズンズ』から驚くほどヒットした7枚のシングルの中で最高傑作の「フォトグラフ」は、卒業アルバムをめくり、ファーストキスの思い出にふけるために作られたような力強いバラードだ。しかしこの曲の冒頭の間抜けな一節では、目を赤くさせるような娯楽行為をほのめかしながら、「ジョーイの頭には一体何が載っているんだ?(What the hell is on Joey’s head?)」という一生聞かれる質問を歌い、バンドのふざけた一面も見せている。

Translation by Deluca Shizuka

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