エルヴィス・プレスリーの人気ソングベスト10


3位 「イン・ザ・ゲットー」

1960年代のエルヴィスといえば、陳腐なB級映画と精彩を欠いたサウンドトラックを量産、ビートルズやボブ・ディランといった新興勢力の台頭の影で、過去の遺産となりつつあった。しかし、1968年のカムバック特番により再び一線に浮上したエルヴィスは、勢いをそのままスタジオに持ち込み、「イン・ザ・ゲットー」を製作した。この曲はアメリカのインナーシティの貧困と絶望の悪循環を描いたもので、最終的には3位を獲得。エルヴィス復帰の事実を確固たるものとした。

2位 「イフ・アイ・キャン・ドリーム(明日への願い)」

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された2か月後、エルヴィス・プレスリーはウェスタン・レコーダーズ・スタジオで、この感動的なトリビュートソングを、亡き市民権の英雄のためにレコーディングした。さらにエルヴィスは、1968年のカムバック特番のクライマックスに、思いを込めてこの曲を熱唱したのだった。この曲はホット100で12位まで上昇、現在でも彼のキャリアの中でも最も優れたヴォーカル・パフォーマンスの1つだと評価する向きも多い。

1位 「サスピシャス・マインド」

エルヴィスが「サスピシャス・マインド」をレコーディングしたとき、妻プリシラとの結婚生活は2年目に入ったばかりだったが、2人の関係はすでに壊れ始めていた。エルヴィスがこの曲に、自分の失望感、とりわけ夫としての自分の失敗を反映させているのは明らかだ。作曲はマーク・ジェイムス、この曲はエルヴィスにとって7年ぶりのナンバーワンヒットになり、しばしばライブのハイライトで歌われた。

Translation by Kuniaki Takahashi

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