ライアン・アダムスが明かすテイラー・スウィフトのアルバムのフルカバーができるまで

Photo: (Jim Dyson/WireImage/Getty; Sascha Steinbach/Getty)


アダムスのテイラーに対する賞賛は『1989』をリリースしても変わらなかった。この作品を彼は他の人が言うほど過激な逸脱とは見ていない。「このアルバムの曲をアコースティックギターで弾いてみると、これまでの彼女の曲と同じように聞こえた」と彼は言う。「彼女はそれまでと同じ方法でこのアルバムを作ったんだと言える。ただ違う状況に当てはめてみたんだ。彼女はこのアルバムを80年代のモールに連れていったんだよ。本当に素晴らしい作品だ」

ツアーがすべて終わり、夏になるとアダムスはさらに肉付けされた『1989』のプロジェクトをパックスアムスタジオに持ち込んだ。「ほぼ1年間、毎晩2時間自分の曲を演奏して過ごした後だったから、僕の中の一部は「ただ歌って、アコースティックギターが弾きたい」って言っていた」とアダムスは言う。「少なくともそのときの僕にとって、これは非の打ちどころがないアイディアだった」。ギタリストのトッド・ワイゼンベイカー、ベーシストとエンジニアのチャーリー・スタヴィッシュ、ドラマーのネイト・ロッツとブライトアイズのキーボーティストのネイト・ウォルコットら一握りのミュージシャンたちとともに、彼はテイラーの楽曲を作り直すという難しい課題に取り組み始めた。最初は『Welcome to New York』だったが(彼らはテイラーのバージョンを聞きこみ、ネットで歌詞を参照した)、アダムスにとってこのプロセスには浄化作用があることがすぐに証明された。「最初のテイクの半分まできたとき、僕は本当に歌にのめり込んだ。トッドとチャーリーを見たら「なんてこった、彼はどっぷりハマってるよ」って表情をしていた」とアダムスは振り返る。「そしてその通りだった。すべてが外に現れたんだ。僕自身の作品では引き出せないものが僕の中にもっとあると思う。『Out of the Woods』に取り掛かる頃までには、「すべては僕の中にある。歌うとそれがまとめて引き出されるんだ」って気がついた」

Translation by Yoko Nagasaka

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