ヴァン・ヘイレンの超クールなレア曲20選

Photo: (Ebet Roberts/Redferns/Getty)

『5150』
ヴォーカルにサミー・ヘイガーを迎えての第1弾となる、86年のアルバム『5150』のタイトル曲で大作。新ヴォーカルの幅広い声域が最大限に活かされ、ヴァン・ヘイレンの優れた表現がすべて詰め込まれている。制御不能のエアギターを誘発するすさまじいイントロ? 聴いてみてくれ。チャンキーでファンキーなバースのリフ? 聴いてみてくれ。拳を振り上げてみんなで歌うコーラス? 聴いてみてくれ。ギターの神の座を狙うギタリストたちが二度とギターを持てなくなるような顔面蒼白の速弾きの間奏? 何度でも聴いてみてくれ。

『ハウス・オブ・ペイン』(『ゼロ』バージョン)
アルバム『1984』に同じタイトルとリフを使った曲が収録されているが、このデモバージョンはジーン・シモンズのプロデュースで録音されたもので、はるかに不安定だ。初期バージョンのテンポは熱狂的で、ヴォーカルパフォーマンスは熱く、ビートは容赦なく激しい。本作の次のバージョンでは、壮絶なバースにけたたましいリードギターとコーラスが割って入るが、デビューアルバムのオープニングを飾る「悪魔のハイウェイ」のイントロで印象的な車のクラクション音としてほどなくして使われることになる。

『必殺のハード・ラヴ』
ドラッグかアルコールの過剰摂取を歌ったおそらく最もアップビートな曲。デイヴィッド・リー・ロスによるミニマルを極めた歌詞が想像力を喚起する「必殺のハード・ラヴ」は、79年のセカンドアルバム『伝説の爆撃機』のド派手で開放的なクライマックスだ。演奏にみなぎるあふれんばかりのエネルギーは、本作が1回目か2回目のテイクであることを推測させ、ロスは、バンド脱退前のように溌剌と悲鳴をあげたり叫んだりしていない。

Translation by Naoko Nozawa

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