ドキュメンタリー『キース・リチャーズ:アンダー・ザ・インフルエンス』に見る10の逸話

Keith Richards


4. ストーンズは「トップレス水泳」で警察沙汰になったことがある

初期のアメリカツアーで、メンバーが(南部ジョージア州の)ジョージア・ホリデイ・インのプールで泳いでいたところ、警察が呼ばれる騒ぎになったという。「俺たちが長髪だったから、遠目で見た地元の人が、大勢の若い女がトップレスでプールに入ったと勘違いして通報したらしい」とキースはクスクス笑う。警察官はさぞかし当惑(かつ失望)したことだろうが、駆けつけてみたら、そこにいたのは痩せこけたイギリス男たちだったというわけだ。

5. シカゴのブルース・ギタリストたちは、ストーンズのおかげで録音スタジオのアンプの音量を上げることができた

ブルース界のレジェンド、バディ・ガイは、かつてチェス・レコードのスタジオのエンジニアたちが、自分のギターのボリュームを上げることを拒否したことを明かす。そんな歪んだ音は誰も聞きたがらないというのがその理由だ。「だが、ストーンズが音量を上げてプレイしていたのを聴いて、レナード・チェスも考えを改めたんだ。その後スタジオに行ったら、俺も音量を上げることができたよ」とガイ。

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6. キースは、自分ではギターよりもベースのほうが上手いと思っている

まあ、実際のところはジョークかもしれないが、キースが時々ベースを弾くのを好んでいることは事実である。『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』『ストリート・ファイティング・マン』『悪魔を憐れむ歌』『Happy』といったストーンズの名曲のレコーディングでベースを担当しているほか、『クロスアイド・ハート』では全曲でベースを弾いている。同アルバムのベースのテイクを終えたキースは、「楽しい。最高だね」と何度も繰り返した。

7. 『ストリート・ファイティング・マン』ではエレクトリックギターは使用されていない

68年に録音されたこの楽曲で使用されている唯一の電気楽器がキースのベースである。我々が音源で耳にするアグレッシブなギターの音は、キースがポータブルカセットレコーダーのマイクのそばでアコースティックギターをかき鳴らす音なのだ。ギターのボリュームと近さのせいで、録音信号がオーバーロードして歪んだ大きな音が生み出された。『キース・リチャーズ:アンダー・ザ・インフルエンス』の中で、キースは67年製フィリップス・ノレルコのカセットレコーダーを使用し、キース曰く「アコースティック調のエレクトリックギターの音」を作る技を披露しているが、おそらくその後、同じ機種のeBayでの価格が高騰したことだろう。

Translation by Mari Kiyomiya

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