ショーン・ペンが語る:麻薬王エル・チャポとの会談(前編)

10月2日の筆者ショーン・ペンと当時逃亡犯だったエル・チャポ・グスマン。


ケイトに通訳してもらい、私は自分の意図について説明し始める。私はますます自分が彼に対する好奇心ゆえにここに来たように感じていた。ケイトに対するエル・チャポの信頼に便乗してやってきた、一団の中の唯一のアメリカ人。私がテーブルの上にカードを並べると、彼が楽しんでいるのを感じた。彼はベネズエラの故ウゴ・チャベズ元大統領と私との関係について尋ねる。その関係性で、私の意志が非難されるものであるかを徹底的に調べるかのように。

私は元大統領との友情について、私の見解の独立性を図る直感的なリトマス試験をパスするように語る。私は率直に、私の家族の中には麻薬取締局で働いているものがいること、ハイチでの仕事(私はハイチのポルトープランスを拠点とする非政府組織J/P HROの最高経営責任者(CEO)である)を通して、多くのアメリカ政府関係者と関係を持っていることを彼に話す。

私は彼に、このような関係は彼に対する関心と一切関係がないことを請け合う。私の唯一の関心は彼に質問をし、その答えがはっきりしないものでも、軽蔑されるものであっても、よく考えてもらうために読者に伝えることだった。

私は彼に、麻薬に関する物語の本筋の底には、買い手との共犯関係の中の偽善があることを理解していると伝える。おとり商法では彼に売りこめなかった。どんな記事を書くとしても、私がプレイするための本物のカードは私自身が魅了され、判断を保留したいと思っているのをさらけ出すことだけだと知っていた。彼についてどんなことが言われようと私たちの大きな世界に、物見遊山に来た人でないのが明らかなのはわかっていた。

私が前置きを話す間、チャポは温かい微笑みを浮かべている。実際彼と座って話をしていた7時間の間、微笑みを浮かべていない彼を見たのは本当に短い瞬間だけだった。これまで多くの凶悪な男たちが言われてきたように、彼も疑う余地もないカリスマを持っている。メキシコ政府へのダイナミクスについて聞くと彼は一瞬黙ってからこう答える。「政治家について話すときには意見を控えることにしている。彼らは彼らの、私は私の仕事をしている」

以下は逮捕後のエル・チャポを報じたものである。


Translation by Yoko Nagasaka

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