1970年代にローリングストーン誌が愛したロック・アルバム20枚

Photo: (Gems/Redferns/Getty; GAB Archive/Redferns/Getty)


ルイ・アンド・ザ・ラヴァーズ『ライズ』

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ラテンアメリカ・ロックの先駆けであるこのバンドは、カリフォルニア州プルンデールにある農業の盛んな小さな町の出身だ。彼らがまだ高校に通っていた頃、サー・ダグラス・クインテットのダグ・サームに才能を見出されプロデュースされた。彼らのデビュー・アルバムは、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルとリッチー・ヴァレンスの間を取ったような絶妙な良さがあり、「ただ単純に信じられないほど素晴らしかった」。セカンド・アルバムの発売後に解散したが、リーダーのルイ・オルテガはサームとともに数年ライヴ活動を行った。

当時の本誌レヴュー:「近年見られる多くのデビュー・アルバムとは違い、このディスクにはお粗末な曲や良く計算されているのに失敗に終わった実験のようなものがない。この男たちは完全なプロで、自分たちがしたいことをわかっている。トップに登り詰め居座り続けようという狂ったミュージシャン精神がはびこる近年において、残念ながら失われつつある自信や一貫性がどの曲にも溢れている。そして彼らは偽りではなく真実を歌っている。ルイはガールフレンドに初めて出会った後に「アイ・ジャスト・メット・ユー」を作った。」by Ed Ward、RS 67号(1970年10月1日)

バジャー『ワン・ライヴ・バジャー』
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イエスの結成メンバーでキーボード奏者のトニー・ケイは、イエスを脱退した後(後任はリック・ウェイクマン)、このプログレッシヴ・ロック・バンドを開始した。バジャーはデビュー・アルバムとしてライヴ・アルバムをリリースすることを選んだ大胆なバンドである。落ち着いた素晴らしい歌詞と激しいロックな音楽によって、彼らはイエスというよりオールマン・ブラザーズのような印象を与えた。ケイは後にデヴィッド・ボウイとの演奏を始め、80年代の『90125』を作って成功した時代のイエスに復帰した。

当時の本誌レヴュー:「このアルバムは感情を沸き上がらせ、駆り立てるものであり、気取ったわかりにくさと考えなしのブギウギスタイルという相反する過剰な音楽的要素の間で完璧な方法が計算し尽されている…。バジャーの曲が完璧な長さであるという点も重要だ。アルバムに収録された6曲中5曲は7分から7分12秒という長さであるが、それはバンドがフル回転できるほど十分な長さである一方で、短すぎて聴き手がもっと聴きたいと思うような塩梅になっている。」by Gordon Fletcher、RS 142号(1973年8月30日)

ウィルダネス・ロード『ウィルダネス・ロード』

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シカゴ出身の4人組はハード・ロック、ブルーグラス(米南部のカントリー・ミュージック)そして即興劇を融合させ、雑然としているのにワクワクする音楽を作った。コメディ集団のセカンド・シティとイッピー(ヒッピーの過激派)の両方の特徴を持って結成されているため、彼らは自分たちのライヴ・ショーの途中で偽のコマーシャルを流して中断したりした。我々は「この国にこれほど聴く価値のある優れた音楽はない」と断言していたが、ウィルダネス・ロードはセカンド・アルバム制作から間もなく解散してしまった。

当時の本誌レヴュー:「彼らはまるでザ・フーとザ・バーズを混ぜたような、ジェリー・リー・ルイスがファイアサイン・シアターを生み出したような…J.ガイルズのバンドをザ・バンドのメンバーと一緒くたにしたような、皆が正気を失うなかで二人のエリック・クラプトンがカーター・ファミリーとリード・ギターの二重奏を行っている(そして決闘をしている)ような感じだ。」by Paul Nelson、RS 106号(1972年4月13日)

Translation by Shizuka De Luca

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