1970年代にローリングストーン誌が愛したロック・アルバム20枚

Photo: (Gems/Redferns/Getty; GAB Archive/Redferns/Getty)


クラビー・アップルトン『クラビー・アップルトン』

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このフルアルバムは正統派のカリフォルニア・ロックだが、キャッチーで人を惹きつけ、「ほぼ完璧」で申し分のない仕上がりである。40年以上経っても、相変わらず新鮮な印象を受ける。本アルバムからのシングル「ゴー・バック」はトップ40入りを果たしたが、続く2枚目のフルアルバムが大失敗に終わった後、この5人組バンドは解散してしまった。その後、フロントマンのマイケル・フェネリーは英国でアルバムを2枚リリースし、バック・ヴォーカルとしてスティーリー・ダンのレコーディングに参加した。

当時の本誌レヴュー:「クラビー・アップルトンは、LA出身でクラシックなスタイルの独創的なバンドだ。彼らの激しく鳴り響くギターと切れのいいオルガンの音色や激しくドラマティックなリード・ヴォーカルは、どんなバンドにも必要な不機嫌でナルシストなカリスマ的魅力のすべてを支える冷静な態度とは非常に対照的である。このバンドもいんちきで長続きしないタイプのひとつだろうか?そんなことはない。クラビー・アップルトンは本物であると私は喜んで主張したい。」by Lester Bangs、RS 69号(1970年10月29日)

ロン&デレク・ヴァン・イートン『ブラザー』

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ビートルズのアップル・レコードと契約した最後のミュージシャンである、ヴァン・イートン兄弟はジョージ・ハリスンから5年契約で勧誘を受けていた。ハリスンはこのアルバムの大部分の制作をクラウス・フォアマンに任せていたが、シングル「スウィート・ミュージック」だけは自身が手掛けた。このデビューは、兄弟がビートルズに近いレベルの音楽技術を持っていることを示すもので、「完璧なスタジオ・アルバムになるかもしれない」と我々は評していた。アップルが廃業した時、ヴァン・イートン兄弟はロサンゼルスに拠点を移し、リンゴ・スターのソロアルバムでサポートとして活躍した。

当時の本誌レヴュー:「この驚くほど印象的なデビュー・アルバムは…私が今年聴いたほかのデビュー・アルバムよりもエネルギーや好感、真の音楽的才能を示す作品だ。リード・ヴォーカルのデレクの歌唱は素晴らしい。彼はユニークで震えるようなファルセットから非常に激しいロックな叫び声まで多様なスタイルを持ち、別の方法でも変化できる能力を秘めている。」─ by Stephen Holden、RS 122号(1972年11月23日)

ブルー・ジャグ『ブルー・ジャグ』

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ザ・バンドは70年代半ばで活動を止めた。多様なアルバムをいくつか出した後、彼らは大成功を収めて(伝説のコンサート、ラスト・ワルツで)去っていった。しかしブルー・ジャグ(ナッシュビル経由のシアトル出身)は、ザ・バンドの『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』を徹底的に研究したものだと感じさせるデビュー・アルバムを作り、ザ・バンドの地位に登り詰めようとした。我々は彼らのアルバムを「ザ・バンドが何年もかけてリリースしたベスト・アルバム」のようだと話していたが、世間はザ・バンドの代わりを求めておらず、ブルー・ジャグがアルバムを作ることは二度となかった。

当時の本誌レヴュー:「デビュー・アルバムというのは本作品ほど印象的なものになることはめったにない。私はブルー・ジャグの処女作のケースを大げさに語っているのだろうか。でもそんなことはない。何度検討してみても、再考察を終える前に私の抱く感情が正しいということに気づく。ブルー・ジャグはアメリカの音楽界に大きく貢献することだろう。」by David McGee、RS 203号(1976年1月1日)

Translation by Shizuka De Luca

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