トム・クルーズ映画、あなたが好きなのは?人気作品ベスト10

9位『マイノリティ・リポート』
スティーヴン・スピルバーグ監督によるこの2002年の映画は、非常に魅力的な設定−実際に殺人を犯す前に犯人を逮捕したら、世界はどうなるのか?—が描かれている。これを可能にしているのは、未来の出来事をスクリーンに投影する3人の予知能力者"プリコグ"と、犯罪を未然に防ぐトム・クルーズ率いる特殊部隊だ。言うまでもなく、このシステムを悪用する男たちが出現し、ついにはクルーズ演じるキャラクターが殺人者に仕立て上げられる。この映画をもとにしたテレビドラマの制作も進行中だ。しかし、現時点ではラリー・ウィルモアにコメディ・セントラルの番組『マイノリティ・リポート』のタイトルを変更させたこと以外、特に進捗はない。

8位『卒業白書』
トム・クルーズが映画スターになったまさにその瞬間とは、1983年の映画『卒業白書』の始めのシーンで、ブリーフ姿の彼が実家の床を滑り踊りながら、ボブ・シーガーの「オールド・タイム・ロック&ロール」を口パクしたときだろう。彼はカリスマ性にあふれていた。そして、前途ある裕福な青年が、高級娼婦や危険なポン引きの世界に足を突っ込むというストーリーに、若者たちはみな夢中になった。評論家たちも同様に作品に好意的で、映画はこの年に最もヒットした作品のひとつとなった。脇役陣も人気が出て『パーフェクト・ストレンジャー』や『ナーズの復讐/集結!恐怖のオチコボレ軍団』に出演。だが、クルーズの成功はずば抜けていた。

7位『ラスト サムライ』
19世紀の南北戦争に従事した元軍人が、日本人の侍に捕えられ、武士道精神に感化されるというストーリーは、ヒットして当然とは考えづらい。しかし、どういうわけかこの2003年の映画は世界興行収入4億5000万ドルを達成し、批評家にも絶賛された。ロジャー・エバートは「ヒーローが訪れた地方文化の中で常に崇められるという、西部劇の慣習を打ち破っている」と論評。「西洋人がアラブ民族やインディアンを敬う『アラビアのロレンス』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』と比較されているが、この映画はさらに踏み込み、伝統を重んじる勝元の社会がアメリカ人のもたらしたモダニズムに勝ると確信している」。

Translation by Sayaka Honma

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