スティーヴン・スピルバーグ映画人気ランキング

『ジュラシック・パーク』『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』『E.T.』に勝る人気作品とは?

3月15日(米現地時間)、ディズニーは、監督スティーブン・スピルバーグ、主演ハリソン・フォードにて「インディ・ジョーンズ」第5作を製作することを正式に発表した。公開予定日は2019年7月19日。

昨年、冷戦時代を舞台にしたスリラー作品『ブリッジ・オブ・スパイ』が公開された。その際に、私たちは読者にお気に入りのスピルバーグ作品を投票してもらった。集まった結果は『フォレスト・ガンプ/一期一会』から『リトルフットの大冒険/謎の恐竜大陸』『グーニーズ』『A Burns For All Seasons(原題)』までさまざま。だが実のところ、これらはいずれもスピルバーグ作品ではないので集計していない。(『A Burns〜』は『シンプソンズ』のパロディで、メキシコ人版スピルバーグことセニョール・スピルバーゴが監督。この作品から、ハンス・モールマンの"私はブーアーンズ(最悪だから燃やしてしまえ)と言ったんだ"のセリフが有名になった)。以下が本物のスピルバーグが監督した、人気トップ10作品だ。

10位『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』


1997年の『タイタニック』で世界一名を知られる男のひとりとなったレオナルド・ディカプリオは、石橋を叩いて渡るほど慎重に次回作を選んだ。1998年にウディ・アレン監督『セレブリティ』で脇役を演じ、2000年にダニー・ボイル監督『ザ・ビーチ』に主演。2年後、ハリウッド史における2大巨匠マーティン・スコセッシとスティーヴン・スピルバーグの作品に出演を決めた。スコセッシ作品は『ギャング・オブ・ニューヨーク』、スピルバーグ作品は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』でディカプリオが主演。後者は、1960年代に実在した詐欺師フランク・アバグネイルの半生を描いている。彼は政府にようやく逮捕されるまで、パンアメリカン航空のパイロット、ジョージア州の医師、ルイジアナ州の郡検事などを装って逃亡を続けた。スピルバーグは『マイノリティ・リポート』『A.I.』『プライベート・ライアン』といった、高度な専門分野を描く大作映画を撮ってきたので、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は肩の力を抜いて楽しめる作品としてぴったりだった。


9位『1941』

1979年まで、スティーヴン・スピルバーグは撮りたいと思う作品があれば何でも即、製作にゴーサインが出たはずだ。『JAWS/ジョーズ』『未知との遭遇』を連続ヒットさせたことで、彼はハリウッドで最も稼ぐ監督のひとりとなった。だから、ダン・エイクロイド、ジョン・ベルーシと組み、真珠湾攻撃後のロサンゼルスの混乱を描くコメディへの期待値も高かった。当時は『サタデー・ナイト・ライブ』絶頂期であり、『アニマル・ハウス』がちょうど前年にヒットしたばかり。映画はヒットの公式に完璧に当てはまっているかに見えたが、『1941』は批評家も観客も満足させることができなかった。世界興行収入は9500万ドル。多くの人が感じたほどの失敗作では決してなかったが、それでも期待を大きく裏切ったことには変わりなかった。とは言え、歳月を経るにつれカルトファンを惹きつけたことも確かである。

Translation by Sayaka Honma

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