ジャマイカ・クラフトとシオン・ケレピに聞く、ダブやヒット・ザ・クワンなど、2015年に人気を博したダンス
”ダンス・クレイズ”と呼ばれる熱狂的なダンス・ブームは何世紀も前から存在するが、VineとYouTubeの登場により瞬く間に世間に広まるようになった。
ボビー・シュマーダやサイレントに代表される多くのティーンエイジャーは、斬新で面白いダンス生み出すだけでなく、オンライン上での普及に一役買っている。彼らのダンスはあっという間にネットで広まり、ドレークやビヨンセといった有名人も自身のダンスに取り入れるほど人気が浸透する。今回、振付師のジャマイカ・クラフト(シアラ、エンパイアなどの振付を担当)とアプリケーション”Vine”で一躍有名になったなダンサーのシオン・ケレピ(別名 シオン・マラスキーノ、メーガン・トレイナーのビデオ『All About That Bass』にも出演)がこれらのダンスの由来や日常の生活に取り入れるヒントを教えてくれた。
シュマネー
難易度:★★☆☆☆
「その瞬間に没頭しないとダメね」クラフトは言う。「いろいろやろうとし過ぎるとかえって難しくなると思うわ。ストレスを解放して、音楽やリズムを体で感じるの」
ダンスの由来:Vine時代の到来に貢献したといわれるこのダンスは、ラッパーのボビー・シュマーダが14年にリリースしたミュージック・ビデオ『
Hot Nigga』で披露したのが始まりである。”About a week ago”というフレーズを繰り返した後、曲のテンポが徐々に遅くなる手前で、シュマーダは両腕を軽く上げながら腰をひねり始める。このビデオが公開されると、シュマネー・ダンスはVineを中心に広く出回り、車やクラスルームなど、人々が至る所で踊る姿が次々と投稿された。
どう踊る?:曲にノリながら、腕を上げ、腰を左右に振る。「キャメル・ウォークやジェームス・ブラウン、60年代のダンスみたいな感じね」とクラフト。「音楽に身を委ねるの」
ベストな場面:クラフト「パーティや仲間同士の集まりで楽しみたい時など、ドリンクを片手に。こぼさずにリズムにのるにはシュマネー・ダンスが最適ね」
セレブのベスト・パフォーマンス:友人らとヨットで楽しむシンガーのリアーナ、ビキニ姿でマリファナをふかしながらシュマネー・ダンスを踊った。
ダブ
難易度:★☆☆☆☆
ダンスの由来:アトランタ出身のラッパー、スキッパ・ダ・フリッパが14年のミュージック・ビデオ 『
How Fast Can You Count It』で披露したのを皮切りに、翌月にはダブの人気に火がついた。無数のVineユーザーはいうまでもなく、MCのミーゴスやピーウィー・ロングウェイ、フューチャーらも、ダブにさまざまなバリエーションをつけたダンスを投稿している。
どう踊る?:お辞儀をするように頭を曲げた腕の下へ持っていき、顔から汗を拭う(ダブ:拭う)ような仕草をする。「ほかのダンスに比べると独創力に欠けるね」とケレピ。
ベストな場面:クラフト「このダンスはどんな曲にもよく合うわよ」
セレブのベスト・パフォーマンス:10月上旬のプレー前にダブ・ダンスを披露。周りにいたNBAプレーヤーが次々と後に続いた。