ローリングストーン誌が選ぶ「最高のホラー映画続編」トップ20

12位『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜』(2005)

ロブ・ゾンビに望むことは何だろうか。この男はゾッとするほど汚らわしい自分の昔のホラー映画を愛し、また熟知している。2003年の彼の監督デビュー作『マーダー・ライド・ショー』に次ぐこの優れた続編は、彼が過ぎ去りしグラインドハウス映画の享楽を、現代の誰もが呼び起こすことができると証明した。ファイアフライ一家と、チャールズ・マンソンのような長男(ビル・モーズリイが素晴らしい)の災難を再び描くこの続編は、ホワイトトラッシュのマイナー傑作である。まるでスリル殺人を繰り返すカルト集団と、彼らをジャベール警部の執拗さで追跡する田舎の白人保安官(『赤ちゃん泥棒』のウィリアム・フォーサイス)のピンボールだ。劇中では、(レーナード・スキナードの曲)「フリー・バード」が映画史上最高の形で使われている。先に述べたように、70年代ドライブイン映画の伝説シド・ヘイグが、ピエロの仮装をした殺人鬼役で登場するなら、どんな病的な映画でも私たちは承認する。by DF


11位『ハロウィン III』(1982)

ホラー映画が、代表的な悪役抜きでシリーズを続行することができるだろうか? 一見したところ無理らしい。なぜなら『ハロウィン』シリーズは、仮面を被った殺人鬼をすぐに呼び戻したからだ。しかし、このシリーズ番外編は、アンドロイドの虐待や、ドルイドの神秘主義、耳に残るジングル曲(「ハロウィンまであと8日」)をごちゃまぜにしたにも関わらず、異彩を放つ作品となった。舞台はカリフォルニアの田舎町で、患者の死因を調査する医師が、マスク製造会社シルバー・シャーモックの本社で子供を狙った大量殺人が計画されていることを知る。蛇に昆虫にストーンヘンジとなんでも登場だ。ドラマ『ミステリー・ゾーン』に似ており、初期の映画の不気味なテンポを踏襲している。by KG


10位『スクリーム2』(1997)

ウェス・クレイヴンのメタスラッシャー映画は、最も積極的な自己回帰ホラーだ。当然のごとく続編が製作され、ネーヴ・キャンベル演じる前作で最後まで生き残った少女は大学に進み、選択の余地なくホラージャンルの儀礼に従うことになる。死体の数はさらに増え、殺人シーンはより緻密ならざるを得ない。ホラー映画の続編は特に、前作の出来事を再現するのが習わしだ。そして、クレイヴンは“2番も1番の繰り返し”作戦(新たに登場する殺人鬼でさえ、前作のキャラクターにそっくりだ)をとるだけの自信があり、あらゆる楽しみを味わうことを自分に許した。これは絶叫映画というものを決定づけた映画であり——とにかくホラー映画の続編であり——アートを模倣したリアルより、アートを模倣したアートを意識している。by DE

Translation by Sayaka Honma

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