ホラー映画が、代表的な悪役抜きでシリーズを続行することができるだろうか? 一見したところ無理らしい。なぜなら『ハロウィン』シリーズは、仮面を被った殺人鬼をすぐに呼び戻したからだ。しかし、このシリーズ番外編は、アンドロイドの虐待や、ドルイドの神秘主義、耳に残るジングル曲(「ハロウィンまであと8日」)をごちゃまぜにしたにも関わらず、異彩を放つ作品となった。舞台はカリフォルニアの田舎町で、患者の死因を調査する医師が、マスク製造会社シルバー・シャーモックの本社で子供を狙った大量殺人が計画されていることを知る。蛇に昆虫にストーンヘンジとなんでも登場だ。ドラマ『ミステリー・ゾーン』に似ており、初期の映画の不気味なテンポを踏襲している。by KG
10位『スクリーム2』(1997)
ウェス・クレイヴンのメタスラッシャー映画は、最も積極的な自己回帰ホラーだ。当然のごとく続編が製作され、ネーヴ・キャンベル演じる前作で最後まで生き残った少女は大学に進み、選択の余地なくホラージャンルの儀礼に従うことになる。死体の数はさらに増え、殺人シーンはより緻密ならざるを得ない。ホラー映画の続編は特に、前作の出来事を再現するのが習わしだ。そして、クレイヴンは“2番も1番の繰り返し”作戦(新たに登場する殺人鬼でさえ、前作のキャラクターにそっくりだ)をとるだけの自信があり、あらゆる楽しみを味わうことを自分に許した。これは絶叫映画というものを決定づけた映画であり——とにかくホラー映画の続編であり——アートを模倣したリアルより、アートを模倣したアートを意識している。by DE