ビリー・ジョー・アームストロング息子が語るデビューシングルと音楽一家

ー高校生活と音楽のキャリアとのバランスを保つアイディアは何かありますか?

実は自分が本当にしたいことがわからないんだ。音楽以外にもやりたいことがいくつかある。おおざっぱに言うとアートも好きだし、演技や学校も好きだと思う。少し待ってその時点で本当にしたいのは何なのか考えてみようと思う。音楽も続けてみて来年自分がどうしているか見てみるだろうな。それからそれをもとにすべての可能性を引き出してみるつもりだよ。

ーお父さんとお兄さんは2人ともミュージシャンですが、自分の音楽を作って、それに対して人がどんな反応をするか見ながら自分自身を見つめてみようとは思っていなかったのですか?

(笑いながら)俺は音楽一家の生まれだけど、世間の反応はすごかった。皆がどう言っているかという記事はあまり読まなかった。水曜日にローリングストーン誌が書いた記事など何本かの記事は読んだ。素晴らしかったよ。人の反応がどういうものかっておもしろいね。

ー音楽以外でほかに興味があることについて、もう少し聞かせてください。

絵を描くのと演技をするのが好きだよ。この2つは小学生の時から続けてきたことなんだ。演劇は今でもしているから、演劇の大学に通うのもいいかもしれない。ぜんぜんわからないけど。とにかくそういう分野に興味があるよ!

ー今、何を聴いていますか?

おお。(笑いながら)ちょっとiTunesをチェックさせて。ああ、最近出たウェーヴスのニューアルバムを聴いている。最高だよ、すごく良い。あとフィドラーのニューアルバムも好きだな。昨年リリースされたビーチ・フォッシルズのアルバム『クラッシュ・ザ・トゥルース』も気に入っている。今、一番聴いているアルバムは、たぶんこの3枚だよ。

ー同じ高校の人たちは、あなたのレコード契約と音楽が注目を集めたことについてどんな反応をしましたか?

気づいたのはほんの数人だよ。実際驚いたけど、俺はあまりそのことについて話したくないんだ。だいぶ個人的なことだから。何人かはそのことについて聞いてきたけど、それだけだよ。あまりそのことが話題にならなかったのは良かった。今回のことは明らかに個人的な成果みたいなものなんだ。(笑いながら)自分の音楽を共有するのは本当に初めてのことだ。そしてそれについてどう振る舞えばいいか、俺にはわからないんだ。

ー作曲に与えた影響について教えてください。

俺は自分の人生について曲を書いているかな。(笑いながら)「キング・オブ・ザ・ワールド」は、というか…俺の曲の多くは女の子のことについて歌っている。「ドント・クライ」はだらければだらけるほど、クールになると常に考えている人たちについて歌った曲だ。あなたが気づいたかどうかわからないけど、最後のコーラス部分だけ歌詞を「俺たちは皆、頑張って勝つことができる(we can all try to win)」に変えているんだ。関心をもつことは良いことなんだと俺は言いたい。関心をもつことはクールだよって。(笑いながら)「キング・オブ・ザ・ワールド」は自分自身についての曲だ。2番は俺が成長してなりたいものや今見つけ出そうとしていることについて歌っている。この2曲は自分の人生のあらゆる部分がテーマになっているし、それぞれ別の時期に書いたものだ。

ーお兄さんがレコーディング・プロセスを手伝って以来、一緒に作曲はまったくしていないのですか?

実は兄とはたくさんコラボしているよ。歌詞はだいたい全部自分で書いているけど、ジョーイも2、3曲は一緒に書いてくれた。「フライデー・フィールズ」は俺たちが2人で作った曲で、ドラムパートはジョーイの発想なんだ。これからはほとんどの時間、ドラム、ベース、ギターのパートは自分で書くつもりだ。その3つを奏でるには自分独自の方法があるから。でも絶対にジョーイと一緒に曲作りをするよ。ジョーイはすごく優秀なドラマーだから俺たちはたくさんコラボするだろうね。

ー初のレコード契約に対応するにあたり、家族は何かアドバイスをしてくれましたか?

だいたいの部分については、家族は俺のやりたいように進めさせてくれる。兄は俺がレコーディングした曲を共有する時のこととか話してくれて、かなりたくさんアドバイスをしてくれた。でも基本的に家族の皆は俺の自由にさせてくれるんだ。

Translation by Deluca Shizuka

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