J・J・エイブラムス&スティーヴン・コルベア『スター・ウォーズ』対談

スティーヴン・コルベア(左)とJ・J・エイブラムス。11月21日(土)、ニューアークのニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センターにて。モントクレア映画祭の創設者として“セレブリティ・ナード・オフ” に参加した2人は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 』を中心にトークを繰り広げた。(Photo by Paul Zimmerman/Getty Images for Montclair Film Festival)

11月『スター・トレック』と『スター・ウォーズ』、2つの“スター”の信奉者たちが、モントクレア映画祭の慈善イベントに集結した。

そこには羽振りのいいアート系著名人たちも集まっていたが、このSF超大作シリーズの熱狂的ファンの多くが開催地のニュージャージーへ巡礼にやってきた。目的は、スティーヴン・コルベアと、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 』公開が3週間後に迫ったJ・J・エイブラムス監督が司会を務める、2時間のイベント“セレブリティ・ナード・オフ” への参加だ。土曜の夜よく耳を澄ませていれば、100万人もの(実際には2800人だが)ファンが突如として歓喜の叫び声を上げたのが聞こえたかもしれない。

2時間のトークショーは、ニューアークのニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センターで行われた。最寄りの駅から歩いたことがある人なら分かるだろう、モス・アイズリー宇宙港を彷彿させる建物だ。ごく一般的なトークショーのセットで、コルベアとエイブラムスは対談をスタートさせた。好きなSF・ファンタジー作品のストーリーや科学的側面について互いに意見交換し、もちろん『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 』についても期待をあおるヒントを明かした。このイベントでわかった10のことを以下にまとめる。

1. このトークショーは、2人の同窓会のようなものだった

コルベアは、エイブラムスがサラ・ローレンス大学の学生からハリウッドの脚本家となったキャリアを、ほぼ時系列で振り返った。ノンフィクションの執筆コースで捏造原稿ばかり書いていたエイブラムスは、このコースを途中で投げ出した後、フィクションへと路線変更し、同じく大学生だったジル・マザースキー(ポール・マザースキーの娘)と組み、すでに何作か脚本を執筆していた彼女と創作活動に乗り出した。彼らは『ファイロファックス』というタイトルの長編映画を1本書き上げ、同作はやがてジェームズ・ベルーシ&チャールズ・グローディン主演のコメディ『ファイロファックス/トラブル手帳で大逆転』(1990)として製作された。

この映画については、コルベアもよく知っている。シカゴでまだ売れないコメディアンとして活動していたときに、オーディションを受けたからだ。コルベアは合格の通知を受けることはなかったと嘆いたが、エイブラムスは「多分それでよかったんだよ」と返した。

Translation by Sayaka Honma

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