『スター・ウォーズ』キャラクターランキング ベスト50|2018年度改訂版

『スター・ウォーズ』キャラクターランキング ベスト50


15位 ジャバ・ザ・ハット

Photo:Everett Collection

不快でだらしのないナメクジのような体、死の恐怖を冷酷に笑い飛ばすその姿は、まさに人間の性(さが)そのものだ。ジャバの住む宮殿は極悪非道の巣窟。うっかりジャバに気に入られてしまったら最後、ここで悲嘆にくれる日々を送ることになる。ジャバの宮殿は、彼に気に入られた者にとって、ひどい苦痛をもたらす犯罪とサディズムの巣窟である。ローマ皇帝カリグラかのよう毎晩繰り広げられる宴では、奴隷が洞窟の恐ろしい獣の餌として与えられ、夕食後のエンターテイメントとなっていた。ジャバ・ザ・ハットは奴隷に使っていた鎖によって最期を迎え、正義がもたらされるのである。オリジナル版のマペットによるグロテスクなジャバと、『新たなる希望』のニュー・エディションで過度に鮮明になったCGによるジャバ。どちらを好むかにかかわらず、真に恐ろしくあることへの彼の献身に敬意を払わなくてはならない。

14位 グリード

Photo:Photofest


哀れなグリード。「最初に撃ったのはハン」の論争はどうあれ、このローディアン出身バウンティ・ハンターの大きな目、グリーンの鱗で覆われた姿はいかにも悪く見える。オリジナル版『スター・ウォーズ』でジャバにハン・ソロの借金の取り立てを命じられた時、彼は映画でよく見るやたらおしゃべりな殺人者で、長々と脅し文句を並べているすきに、相手から返り討ちに合ってしまう。ところが、1997年のスペシャル・エディションでは、グリードはテーブル越しからハンを先に撃ち、その弾が半フィート右にそれてしまう。いずれのヴァージョンにおいても、惑星タトゥイーンにあった巨大な宇宙港街”モス・アイズリー”でのグリードのの愚かな行動が、仲間の密輸業者が反乱軍のヒーローになってしまうことに一役買うことになる。しかし、グリードの死をめぐる論争は彼を不滅のものとした。

13位 ランド・カルリシアン


ビリー・ディー・ウィリアムズが演じたランドは、ハン・ソロを物腰柔らかく言葉巧みにしたような人物。共に悪党、賭博師、プロの殺し屋で、正当な報酬がない限り争いからは距離を置き、冷静に行動する傾向がある。しかし、ハンは、ランドという昔からの悪友を信用していない。そして同じくランドもまたハンを信用していないようだ。ランドは、たいてい正義のためではなく利己心から行動を起こすが故、だからこそダース・ヴェイダーは『帝国の逆襲』で真っ先にランドーを抱き込んだのだ。彼はそれから『ジェダイの帰還』まで、英雄的な行動を起こし、自らの罪を贖うことになる。それにしても、最も危険な状況でさえこの男はクールだ。シルクのシャツにマント、ゆったりした笑みが様になっている。それにクラウド・シティも洗練された都市だ。彼が手放したがらないのも無理はない。

12位 C-3PO

Photo:Everett Collection


”600万を超す言語や暗号などの通信手段に精通している”と吹聴して回るプロトコル・ドロイドのC-3POは、惑星タトゥイーンにてアナキン・スカイウォーカーの手で廃品を結集して作られた。(劇中でこれまで話した言語と言えば、過度に気取った舞台用のイギリス英語だけだが。)『新たな希望』で一番最初に登場し、すぐにスター・ウォーズの歴史にその名を刻んだ。それ以来ずっと、C-3POはジョージ・ルーカスのスペース・サガに不可欠な存在であり、心配性の彼はロボット版ウディ・アレン(「ああ、絶望的だ!我々は全滅だ」)という風情でぎこちなく銀河を歩いている。しかし、そんなの人的要素が切っても切り離せないシリーズの一部になっているのだ。そしてこのドロイドの純粋なモラルがスター・ウォーズに鮮やかな生命感をを吹き込んでいる。

11位 ダース・モール


まじめな話、ダース・モールはパイオニアである。口数少なく、顔に『ウォッチメン』ロールシャッハのような模様を施したシス卿は、従来のライト・セーバーの型を破った最初の人物であり、ダブル・ブレイドは『フォースの覚醒』でカイロ・レンが操る十字型ライト・セーバーの下地を作った。多くのスター・ウォーズ・ファンが、ダース・モールの存在のおかげで、史上最も期待されたのに、実はほとんど見る価値がなかったという事実を見過ごせたのだ。悪役というものはたいてい顔を隠したり、企み表には出さないものだが、自分本来の姿で登場したダース・モールは、黄色い目の奥から悪意をむき出しにしている。ジョージ・ルーカスはこの『ファントム・メナス』の悪役について、”最悪の夢に出てきた姿”と説明している。(ジャー・ジャー・ビングスの由来も知りたいものだ)

Translation by AKI URUSHIHARA and Akiko Kato

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