レイア姫キャリー・フィッシャーロングインタヴュー: 「私の心がスター・ウォーズから離れたことは一度もないわ」

ー現代の19歳の若者たちに、今のあなたならどういうアドバイスをしますか?

とにかくリラックスすること、かな。簡単なことじゃないけどね。あとは人の話に耳を傾けること、それが若い世代に向けた私からのアドバイスね。あとは自分が経験していることをその場で理解しようとするよりも、少し時間をおいて別の角度から捉えてみようとすることね。

ーハリソン・フォードはハリウッドを代表する俳優の一人ですが、スター・ウォーズで彼と共演したあなたとマーク・ハミルは、同じような成功を望んでいましたか?

そんなことないわ。マークはそうだったかもしれないけど、私は違うわ。私はショービジネスの世界がどういうものか分かっていたし、自分の立ち位置を把握できていたと思う。今日の勝者が明日の敗者になりうる、そういう世界なのよ。私は自分がその世界に身を置くことはできないと思ってた。でもスター・ウォーズの台本を読んで気が変わったの。まさかそれが自分の人生を一変させるとは思いもしなかったけれど。私は当時からハリソンがスターになることを確信していたわ。あの衣装に身を包んだ彼がバーで座っている姿を見たら、誰もがそう思ったはずよ。あのバーの名前は何だったかしら…(シーンのテーマを口ずさむ)

ーザ・カンティーナ。

そうだったわね。とにかくあのシーンでの彼は、幼い頃に撮影現場で目にしたスペンサー・トレイシーやハンフリー・ボガートらの姿と重なって見えたの。そして私は、自分がそういう存在にはなれないとわかっていたの。でもマークは、少なくともハリソンのような俳優ではないと思う。彼のような突出した存在感を持った人はそうはいないもの。望む望まないに関わらず、常に周囲の視線を集めてしまうようなね。

ーデビー・レイノルズとエディー・フィッシャーという両親を持つあなたは、人一倍そういうものに敏感なんだと思います。

文字どおり現場で育ったようなものだから。私はいつも両親と比較されないように努めてきたつもりだったけど、やっぱり避けられなかったわ。いつも「母親がムービースターだなんて羨ましい!」って言われてた。「そうですね」って答えるようにしていたけど、本当は実感がなかったの。

Translation by Masaaki Yoshida

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