イーグルスの人気ソング・ベスト10

8. 「言いだせなくて」


ベーシストのティモシー・B・シュミットは、1979年、イーグルスが『ロング・ラン』の長期消耗戦となる制作を開始する直前にバンドに加入した。彼がまだ完成度が粗い段階の「言い出せなくて」をドン・ヘンリーとグレン・フライに聴かせ、2人の協力を得て肉付けして完成させた結果、この曲は1980年春に電波ジャックをするほどの大ヒットとなった。しかしシュミットにはゆっくり祝杯を挙げる時間もなかった。バンドがその数か月後に解散してしまったからだ。しかし彼はこの曲を、その後行うこととなるリンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンドとのツアーの目玉曲として歌うこととなる。21年前のイーグルス再結成後は、この曲はすべてのコンサートでハイライト曲となっている。


7. 「いつわりの瞳」



『呪われた夜』を1975年の夏にリリースするころまでに、イーグルスはすでに十分知名度のあるバンドになっていた。しかしこのアルバムでイーグルスはさらにワンランク上の成功を収める。この作品はビルボード・アルバムチャートで初のナンバーワンを獲得、そこからのシングルもラジオで。「いつわりの瞳」は、ある夜に若い恋人がおしゃべりしている様子を眺めていたドン・ヘンリーとグレン・フライが、それを不倫であると妄想して書きあげた曲だ。ホット100では最高2位を記録した。バンドはもはやこれ以上人気が上がることはないように思われたが、その頃はまだ、イーグルスが1976年に何をしようとしているのか、誰にも知るよしはなかった。

TRANSLATION BY KUNIAKI TAKAHASHI

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