ホワット・ウェント・ダウン(通常盤)

 UKのアートロックバンドであるフォールズは、アリーナで歌われるにふさわしいアンセムを得意とする。彼らの4作目でバンド史上最高傑作となるこのアルバムは、ダークで切迫した雰囲気を醸し出している。特に、ファズのかかったギターリフとエネルギッシュなドラムが鳴るなかで、ヤニス・フィリッパケスが張り裂けんばかりに歌う「ホワット・ウェント・ダウン」ではそれが顕著だ。「スネイク・オイル」のような楽曲はファンクの勢いとブルースロックの力強さをアルバムにもたらし、最も感情をさらけ出した時のレディオヘッドのようだ。

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