パーペチュアル・ モーション・ピープル

 ジャケの女装姿が眩しいシカゴのシンガー・ソングライター、エズラ・ファーマン。女装は遊びではなくトランスジェンダーである彼のアティテュードであり、本作は社会で虐げられるアウトサイダーに捧げたアルバムだ。ブルース、カントリー、R&Bなどルーツ・ミュージックをパンキッシュに消化して、弾けるようなポップなアレンジでコーティング。曲の中心には熱いソウルが煮えたぎっていて、サックスが鳴り響くなかエズラは噛みつくようにシャウトする。ヒリヒリするような緊張感も漂わせた傷だらけのポップソングが胸を打つ。

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