オン・ユア・オウン・ラヴ・アゲイン

 デビュー作がUSインディシーンで話題を呼んだシンガー・ソングライター、ジェシカ・プラット。2作目となる本作も前作と同じく自宅録音で、パーソナルな雰囲気が漂っている。ギターの弾き語りを軸にして、時おり多重録音したハーモニーやオルガンが加わるシンプルなアレンジだが、静寂もひとつの楽器のように深い余韻を与えていて、そこにはサイケデリックな浮遊感がある。そんなまどろむようなアシッド・フォークに、鼻にかかったようなキュートな歌声が乗って、まるで子守唄のように夢の国へと誘ってくれる。

RECOMMENDEDおすすめの記事


MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE