今年2月にバンド編成で来日して、素晴らしい演奏を聴かせてくれた孤高のギタリスト、シンガー・ソングライターのリチャード・トンプソン。2年ぶりの新作でプロデュースを手がけたのは、ウィルコのジェフ・トゥイーディとくれば期待せずにはいられない。来日時と同じメンバー、タラス・プロドヌーク(ベース)とマイケル・ジェローム(ドラム)によるトリオ編成が軸になっていて、トンプソンの気骨に満ちたギタープレイがくっきりと浮かび上がり、タイトなリズム隊がボトムを支える。トラッド色も交えながら無駄な音はいっさいなく、我が道を行く頑固者のロック。

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