木製の椅子はシマダユリカと松澤雅城によるユニット。アルバムが幕を開けると、いきなりシマダのシャウトが飛びかかってくる。そして、荒々しくリズムを刻む松澤のスウィンギンなギター。ジャズ、ソウル、ブルース、ロックを荒っぽくカクテルしたその歌は、焼けるように熱く艶かしい。ドラム、ウッドベース、ピアノ、アコーディオンなども加わった演奏は生々しい緊張感に貫かれていて、シマダの表情豊かな歌声や松澤のエモーショナルなギターの魅力を引き出しながら、ノワールな物語を紡ぎ出していく。ドラマティックに、たっぷりと酔わせてくれるアルバムだ。

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