宅録から出発して多彩な音楽性を発揮してきたトロ・イ・モワ。昨年、レ・シンズ名義で発表したアルバムではエレクトロニックなダンス・ミュージックを追求していたが、今回はビッグ・スターやトッド・ラングレンなどにインスパイアされたらしく、バンド・サウンドにフォーカスした仕上がりだ。ソウルフルで心地良いグルーヴに、甘酸っぱいメロディがぴったりフィット。いつになくギターを弾きまくり、サイケデリックなフレイバーも散りばめながら、洗練と手作り感のバランス感が絶妙だ。ヴィンテージな肌触りのなかに、モダンなポップ・センスが息づいている。

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