ミッシー・エリオットがスーパーボウルに出演したことからもわかるとおり、今のヒップホップは才能が枯渇している。そんな時代に合わせたかの如く、タイムリーにリリースされたこのアルバムは、21世紀初頭のエリオット全盛期を思い起こさせる充実した内容。新たなスタイルを追い求める4人のプロデューサーが集い、国境を越えたストリート・ビートやフレッシュなMCやシンガーを起用。ドミニカ系アメリカ人MCマルカが熱くスペイン語を吐き出せば、グライムのベテラン、リコ・ダンは重低音でラップする。本作はまさに次世代の音楽だ。彼らの未来は明るい。
