ヴァージニア州出身のシンガー・ソングライターであるナタリー・プラスは、ジェニー・ルイスのバックシンガーを務めていた。そのせいか、彼女のデビュー・アルバムに収録された甘く明るい失恋ソングには、ルイスの楽曲との類似性がかなりある。しかし、プラスのヴォーカルスタイルは少々気取った感じで、より懐古趣味的。アレンジは劇的だが、遊び心もある。管楽器が印象的なオープニング「My Baby Don't Understand Me」から、バロック調ポップ「Christy」まで、収録曲は1973年頃の煙が立ちこめたラウンジにうってつけだろう。
