ホワット・ハプンズ・ネクスト

絶頂期のギャング・オブ・フォーは、政治に対する異議などを痛烈なポストパンクスタイルの音楽で表現した。かつてはとても影響力を持っていた彼らだが、オリジナルメンバーのジョン・キングが脱退して以来初となる本作では、そのクオリティは失われてしまった。「オベイ・ザ・ゴースト」には古めかしい啓蒙主義が満載。“我々は有名人とフェイスブック友達だ”と、すべてが見せかけの現状を非難する。しかし、切れ味鋭く急所をひと突きしていた当時と比べると、今は虚しく大騒ぎしているだけの感がある。アルバムタイトルの疑問には、答えられそうにない。

RECOMMENDEDおすすめの記事


MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE