ローンレディことジュリー・キャンベルが作り出す音には、彼女が生まれ育ったマンチェスターの音楽遺伝子が受け継がれている。今回ジュリーはデモテープを携えてアメリカに渡り、キルズやデッド・ウェザーを手がけたエンジニア、ビル・スキッベとともに曲を発展させてレコーディングした。ほとんどの楽器を彼女ひとりで手がけていて、ドラムマシーンがファンキーなビートを刻み、シンセが不穏な空気を生み、ギターは引きつった悲鳴をあげる。ポスト・パンクの亡霊を相手に暗闇でダンスを踊るようなサウンドは、リアルタイム世代が聴いても十分刺激的。

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