2010年にオリジナル・メンバーで再結成を果たしたポップ・グループが、35年ぶりに新作を発表。ダビーで混沌とした音響、フリーキーな演奏、ヴォーカルのマーク・スチュワートの叫びなど、バンドの要素は揃っているのに何かが足りない。かつての戦場のような臨場感や瞬発力を秘めたグルーヴはここにはなく、ともにサウンドを作り上げたデニス・ボーヴェルが不参加なのも残念なところ。彼らの音楽に衝撃を受けた者としては辛口になってしまうが、ハードルの高い新作に真剣勝負で挑んだ熱気は伝わってきて、それだけでも聴く価値は十分にある。

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