映画監督・作曲家であるジョン・カーペンターのシンセを多用したサウンドトラックは、70年代、80年代のSFやホラー映画の白眉だった。これらは多くのエレクトロニック・ミュージックやアート・ポップにも影響を及ぼした。そしてついに、67歳のカーペンターが初ソロアルバムをリリース。ヘヴィメタルやゴスのファンにもアピールする内容になっている。「Vortex」や「Fallen」のような冷たいシンセは、カーペンター独特の恐怖を喚起するにちがいない。アルバム最終曲「Night」は、世界滅亡後に徘徊するカート・ラッセルの姿もきっと目に浮かぶはずだ。

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